
誰が言ったか忘れましたが「経済学は時代背景に応じた問題解決学」という定義が好きです。そういう観点で経済学史を読んでいると、とてもおもしろいです。
4〜6月の読書のテーマは、「経営戦略史」でした。(必要に迫られて、読み進めていました。)
「経営戦略史」を読んでいると、経営学も時代背景に応じた問題解決学であるという、当たり前のことに気づきます。今まで、あまりそういう視点を意識したことがなかったので新鮮でした。さらに、「時代背景」だけでなく「その企業の背景(文脈)」も考慮しなければなりません。故に、経営学は経済学と比べ遥かに複雑性が増します。
いくら複雑性が増しても、負けるパターンはいつの時代でも同じです。勝つための絶対はないが、負けることに絶対はあります。そういう視点でも、経営学を学ぶ意義は大きいのではないでしょうか。
◇備忘録
こんな順番で経営戦略史を読み進めました。
@ 経営戦略入門 波頭亮(元マッキンゼー)
A 経営の論理 楠木建(一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)
B ストーリーとしての競争戦略 楠木建(一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)
C 経営戦略全史 三谷宏治(元BCG)