「採用基準」伊賀泰代 著
期待以上におもしろかった。(読めたのは、まだ半分ほどですが)
マッキンゼーの採用マネージャーを12年務めた方の本です。副題に「地頭より論理的思考力よりも大切なもの」とあります。その大切なものとは、一言で表現すると「リーダーシップ」ということです。
マッキンゼーのコンサルタントを経て、内部の採用マネージャーになったという特殊なキャリアの著者ですが、実務家の視点で書かれているので、今までに読んだ「リーダーシップ」に関する本の中で、個人的には最上位にくるぐらいの評価です。世界最強のコンサルティング・ファームだから、成り立つ話ではなく、本質的な内容ばかりなので、とても参考になります。
一緒に仕事をしている経営層、次に経営層になる人たちに、勧めていきたい一冊です。これで1500円は安いです。ダイヤモンド社の本は、ノウハウ系ばかりなので、滅多に買うことはありませんが、マッキンゼーの採用マネージャーってどういう視点で仕事をしているのだろうと興味で買った、この一冊は、思いがけず、かなりのヒットでした。
ここ最近で読んでいる本に共通するキーワードは、「全体最適」、「制約理論」、「リーダーシップ」です。
全体最適を実現することに、一番必要なことが、この本で述べられているように、地頭・論理的思考力よりもリーダーシップだということです。
制約理論の本を読んでいるうちに、どうしても気になって寄り道した一冊で、いいヒントを掴めました!